視床下部RAS系の破綻が中枢ミトコンドリア障害を介したエネルギー代謝に及ぼす影響

プロジェクトの詳細

説明

Angiotensin2(AT2)は末梢の各組織においてROS産生を亢進し、インスリン抵抗性を誘導する。我々はAT2と独立してアルドステロンがROS産生を介してインスリン抵抗性を誘導することを示した。また肥満・インスリン抵抗性・脂肪性肝炎モデルマウスに選択的MR阻害剤(MRA)を全身投与したところ、肝臓での炎症、線維化および糖脂質代謝が改善した。高脂肪食負荷(HFD)マウスおよびdb/dbは視床下部において炎症性サイトカインの発現亢進を認めたが、MRAの全身投与はこれを抑制しなかった。マイクログリア細胞のモデルとしてBMDMを用いて炎症性サイトカイン産生に及ぼす影響を検討した。H2O2およびROSを消去するNACの前処置はLPS処置による炎症性サイトカイン発現に影響しなかった。ARBの前処置もLPSによる炎症性サイトカイン発現に影響しなかったが、MRAはこれを強く抑制した。
ステータス終了
有効開始/終了日2010/04/012012/03/31

フィンガープリント

このプロジェクトで扱った研究トピックを検索します。これらのラベルは、プロジェクトの研究費/助成金に基づいて生成されます。これらがまとまってユニークなフィンガープリントを構成します。