自然の歴史化-環境芸術におけるnarrativeなもの-

  • 伊東, 多佳子 (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究概要

境芸術は自然環境を主題にして成立してきた。しかしそこで扱われるのは、西洋哲学の伝統的な自然観ではもはや捉えきれない複雑な現代の自然環境である。未曾有の速度と規模で現在も進行している環境の悪化が示すことは、自然がもはや調和と秩序の中で循環する存在ではなく、死すべき運命の中に歴史を持つ人間と同じように、不可逆的な時間のうちに歴史を有する存在だということである。本研究は、英国の環境芸術の中に表現された現代の自然環境の考察を通じて、自然の歴史化と環境芸術におけるnarrativeなものを明らかにした。
ステータス終了
有効開始/終了日2010/01/012012/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,160,000

キーワード

  • 環境美学
  • 環境芸術
  • 美学
  • 芸術学
  • 芸術論