脳関門プロスタグランジン排出制御機構解明と創薬への応用

プロジェクトの詳細

説明

病態時におけるプロスタグランジンの産生に関与する酵素 (mPGES-1及びL-PGDS) の脳における発現局在を免疫組織化学的に解析した結果、mPGES-1及びL-PGDSは軟膜に発現し、mPGES-1についてはアストロサイトに発現していた。さらに、炎症モデルにおいて、mPGES-1はこれら細胞に加え、脳毛細血管内皮細胞に強く発現することが示された。脳毛細血管内皮細胞は血液脳関門の実体細胞であり、本関門を介した炎症関連物質PGD2は、PGE2と同様に排出輸送が低下していた。以上の結果から、脳内プロスタグランジンの生理活性について、血液脳関門が重要な役割を果たすと考えられた。
ステータス終了
有効開始/終了日2012/04/012014/03/31

フィンガープリント

このプロジェクトで扱った研究トピックを検索します。これらのラベルは、プロジェクトの研究費/助成金に基づいて生成されます。これらがまとまってユニークなフィンガープリントを構成します。