脳ペプチドによる摂食行動の脳制御機構とその進化プロセスの解明

  • 松田, 恒平 (研究代表者)
  • 高橋, 明義 (研究分担者)
  • 安東, 宏徳 (研究分担者)
  • 塩田, 清二 (連携研究者)
  • 古瀬, 充宏 (連携研究者)
  • 水澤, 寛太 (研究分担者)

プロジェクトの詳細

研究概要

摂食行動は、視床下部や脳幹部に発現する多数の脳ペプチドによって促進的あるいは抑制的に制御されていることが哺乳類を用いた研究により判明してきた。しかしながら、摂食行動の複雑な調節を司る神経機構の進化の過程における変遷については、殆ど判っていない。本研究は、キンギョ、ゼブラフィッシュ、トラフグおよびウシガエルにおける摂食行動の制御機構を明らかにすること、および得られた知見と他の動物における制御機構とを比較検討して、摂食行動の脳制御機構の進化プロセスを考察することを目的とした。本研究では、魚類の摂食行動が生殖や情動行動に関わる脳ペプチドの影響も強く受けながら調節されることを初めて見出した。哺乳類や鳥類の調節機構と大きく異なる機構の存在も見出され、摂食調節の脳制御機構が進化的に変遷してきた可能性が示された。
ステータス終了
有効開始/終了日2009/01/012011/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥19,370,000

キーワード

  • 魚類
  • 摂食行動
  • 神経ペプチド
  • 脳室内投与
  • 神経相関
  • 神経回路
  • 本能行動
  • 進化
  • キンギョ
  • 情動行動
  • 行動解析
  • 行動の脳制御機構
  • 遺伝子発現
  • 行動制御の脳制御機構
  • 自発遊泳行動
  • 重動解析