脳インスリン抵抗性による認知障害の防止に向けたリピッドホスファターゼの意義の解明

プロジェクトの詳細

説明

インスリン抵抗性が2型糖尿病に伴うアルツハイマー型認知障害を引き起こす機序は不明である。インスリン作用を負に調節するリピッドホスファターゼSHIP2は、2型糖尿病モデルdb/dbや加齢マウスの脳で発現上昇することを見出した。SHIP2過剰発現マウスでは、脳内インスリンシグナルの減弱と神経細胞死の増大を認め、本マウスとdb/dbマウスは記憶学習能の低下を呈した。SHIP2阻害剤の脳室内投与はこれらの異常を効果的に改善したことから、新たな認知障害の治療薬としての開発が期待される。
ステータス終了
有効開始/終了日2008/04/012011/03/31

フィンガープリント

このプロジェクトで扱った研究トピックを検索します。これらのラベルは、プロジェクトの研究費/助成金に基づいて生成されます。これらがまとまってユニークなフィンガープリントを構成します。