細胞内ナトリウムポンプ小胞を基点とする新規がん細胞生存機構の解明

  • 酒井, 秀紀 (研究代表者)
  • 奥村, 知之 (研究分担者)
  • 藤井, 拓人 (研究分担者)

プロジェクトの詳細

研究開始時の研究の概要

ナトリウムポンプα3アイソフォーム(α3NaK)は、がん細胞内の小胞に異常高発現している。我々は最近、がん細胞の足場からの剥離により、α3NaKが、原形質膜にダイナミックに移動することを見出した。本研究では、α3NaKがアノイキス回避の司令塔として機能するという仮説を立て、ヒト由来の各種がん細胞株、患者やマウスから摘出・単離したがん組織と細胞における研究を遂行し、α3NaKの局在変化がアノイキス回避を誘導するメカニズムの全容解明を目指す。このメカニズムを破綻させる化合物も探索する。本研究により、アノイキス回避の新規概念が構築されると共に、がん転移を阻止する新たな治療法の開発基盤が創出される。
ステータス終了
有効開始/終了日2022/04/012025/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥12,480,000

キーワード

  • ナトリウムポンプ
  • がん細胞
  • アノイキス回避
  • 血中循環腫瘍細胞
  • 小胞
  • アノイキス耐性