プロジェクトの詳細
研究概要
その結果、まず成果として確認できることは、中世から近世まで通した文書等の料紙の客観的なデータが整備されたことである。ついで、古文書については、その料紙の時代的変遷の概要と料紙の光学的判定法が明確になったということである。楮紙は、平安時代から南北朝時代までは檀紙が優勢であり、室町時代には杉原紙・強杉原に取って代わられる。安土桃山時代から江戸時代まででは、大高檀紙・奉書紙・美濃紙が台頭し、おおよその時代的変遷を解明する見通しがついた。また、斐紙は、南北朝時代に軍勢催促状として使い始められ、その後中断を経て、戦国時代は武家文書として盛んに使用されたことを解明した。そして、従来の研究で、混乱していた料紙分類の定義について、整合的な提案をできるようになったと考えている。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 2003/01/01 → 2005/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥30,940,000
キーワード
- 紙素材文化財料紙
- 楮紙
- 斐紙
- 檀紙
- 杉原紙
- 奉書紙
- 美濃紙
- 竹紙
- 文書料紙
- 宜紙
- 米粉
- 非線維物質(不純物)
- 年代判定
- 文書・典籍・聖教・絵図
- 東寺百合文書
- 大徳寺文書
- 上杉家文書
- 彦根藩井伊家文書
- 杉原紙・奉書紙
- 強杉原・美濃紙
- 紙素材文化財(文書・典籍・聖教・絵図)
- 室町期の料紙
- 東大寺文書
- 檀紙の衰退
- 杉原紙の多様化
- 添加物としての米粉
- stress
- forest-bathing
- green odor
- cedrol
- lateral hypothalamic area
- serotonin
- dopamine