粉末アルミニウム合金のナノ結晶化と高速超塑性の低温度化

  • 松木, 賢司 (研究代表者)
  • AIDA, Tetsuo (研究分担者)
  • 高辻, 則夫 (研究分担者)

プロジェクトの詳細

研究概要

2、 温間圧延材:(1)空気アトマイズ粉末を623Kでの熱間押出し、523Kで温間圧延することによって作製された。この温間圧延板材は微細金属間化合物粒子で安定化された、平均粒径が約500nmの超微細な結晶粒組織を示した。(2)高速超塑性特性を、プログラム温度制御器(新規購入)付き電気炉で、673-793Kの温度範囲で検討した結果、化合物粒子径とマトリックスの結晶粒径が微細になるほど、10^<-1>-10s^<-1>の高ひずみ速度領域、713K-773Kの広い温度範囲で超塑性伸びとm値は増大した。すなわち、3s^<-1>の高ひずみ速度、713K以上の温度で300%以上(m≧0.3)の破断伸びが得られた。(3)Needleman-Riceパラメータに基づく解析の結果、本合金における化合物粒子は充分に微細であるため、粒界すべりの際、化合物粒子/マトリックス界面で生じる応力集中は拡散流動によって緩和され、液相の寄与は必要無かったと考えられた。
ステータス終了
有効開始/終了日1998/01/011998/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,000,000

キーワード

  • 粉末アルミニウム合金
  • 高速超塑性
  • 低温度化
  • 微細結晶粒径
  • 粒界すべり
  • 液相