立体区別水素化不斉修飾金属触媒の設計と調製

  • 松浦, 郁也 (研究代表者)
  • 宮崎, 隆文 (研究分担者)
  • 大澤, 力 (研究分担者)

プロジェクトの詳細

研究概要

H-ZSM-5を担体に用いると,光学収率は82%と高い値を示した.ニッケルアセチルアセトナートが分解してできたNiはH-ZSM-5の細孔内に入り吸着するものと,H-ZSM-5の表面である程度の大きさのNi結晶に成長するものがあると考えられる.酒石酸は分子の大きさからH-ZSM-5の細孔内には入れず,表面上のNi結晶上に吸着し,このとき,水素はH-ZSM-5の細孔内に吸着したNiで効率的に活性化され酒石酸の所まで移動すると考えられる.このことは,細孔内のみにPtなど水素をより活性化させやすい金属を析出させ,その後修飾担持触媒を調製することにより,水素の高度の活性化をゼオライトの細孔内で行い,立体区別水素化をゼオライトの表面のNi原子上で行う触媒の調製が可能であることを示唆している.
ステータス終了
有効開始/終了日1996/01/011996/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥1,800,000

キーワード

  • 不斉修飾担持ニッケル触媒
  • エナンチオ面区別
  • 水素化
  • ニッケルアセチルアセトナート
  • 酒石酸
  • α-アルミナ
  • H-ZSM-5
  • 結晶子径