究極の次世代型分解能を有するセンシング・ソフトウェア基盤技術に関する研究

  • 廣林, 茂樹 (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究概要

申請者が開発したNon-Harmonic Analysis (NHA)を用いて、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)イメージングに応用を試みた。従来のフーリエドメインOCT(FD-OCT)では、窓関数及び窓長に依存する離散フーリエ変換(DFT)を用いている。DFTを用いて算出されるOCT画像において、軸方向の分解能は波長帯域幅の半値全幅(FWHM)に反比例する。この波長帯域幅のFWHMは、掃引光源の掃引範囲やCCDピクセルの数によって制限される。しかし、NHAにはDFTのような制約がなく、窓関数や窓長に関わらず高い周波数分解能が実現できる。このNHAをOCTに応用する利点を実証するため、玉ねぎの皮のOCTイメージングをNHAにより行った。その結果、NHAは波長帯域幅を大幅に低減しても、100nmの波長帯域幅の画像解像度と同等の画像解像度を達成できることを明らかにした。
ステータス終了
有効開始/終了日2009/01/012011/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥18,330,000

キーワード

  • 情報センシング
  • 信号処理
  • フーリエ変換
  • 分解能
  • センシング