睡眠の記憶固定促進効果に関わる神経基盤の解明

プロジェクトの詳細

説明

物事を覚えた後に眠ると、眠らない場合と比較して記憶が確りする(記憶固定)。我々はこの記憶固定の神経機構を明かにするため、霊長類(サル)が眠っているときに、記憶形成の首座として知られる海馬から脳波を記録した。その結果、入眠期から眠りが徐々に深くなっていく(ノンレム睡眠)時に、鋭波リップルの名で知られる脳波が海馬の特定の部位で、その構造に従った様式で現れることを明らかにした。また脳波は多数の神経細胞の活動の'総和'であり、その構成要素である個々の神経細胞の振る舞いはわからないので、我々は現在、個々の神経細胞活動を覚醒下と睡眠時に記録し、それらが記憶固定にどのように役立っているのかも調べている。
ステータス終了
有効開始/終了日2011/04/012014/03/31

フィンガープリント

このプロジェクトで扱った研究トピックを検索します。これらのラベルは、プロジェクトの研究費/助成金に基づいて生成されます。これらがまとまってユニークなフィンガープリントを構成します。