プロジェクトの詳細
研究概要
2.豪連邦科学産業研究機構(CSIRO)大気研究部門で開発された気候モデル(Mark3 CGCM)の制御実験結果から、南アジア夏季モンスーンの前兆現象、すなわち、春季の熱帯インド洋における降水量、SSTの赤道非対称偏差等が再現されているのが見出された。これらの様相はKawamura et al.(2001)が指摘した、主にENSO衰退期において陸面水文過程が寄与する間接的インパクト(赤道非対称インパクト)を説明していると考えられる。ENSOの間接的インパクトはモンスーン前期に有意な影響を与えるが、モンスーン後期までその影響は持続しないという観測事実とも矛盾していない。観測とモデルの比較結果から、1970年代後半以降に顕在化した、ENSO衰退期においてアジア大陸の陸面水文過程が間接的に寄与するENSOインパクトの存在が大気海洋結合モデルにより検証された。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 2002/01/01 → 2004/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥3,200,000
キーワード
- 準二年振動
- ENSO
- エルニーニョ
- モンスーン
- BIENNIAL OSCILLATION
- ELNINO
- ONSOON