プロジェクトの詳細
研究概要
また,帯域分割した残響信号に本手法を拡張し,伝達系を測定することなく室内残響の影響を軽減する可能性を定量的に評価した.残響音声に対し,分割数を2のベキ乗個で分割処理を行い,帯域毎にパワーエンベロープ逆フィルタ処理を行った.その結果,一括処理に比べ32分割処理によるエンベロープの方がより詳細に回復していることを示した.分割数を増し,狭域処理を行うことで音声の帯域毎の詳細な包絡線がより回復され,音声の周波数変動に伴う残響音声のスペクトル歪みが軽減されることが明らかとなった.このように,本手法を帯域分割した残響音声へ応用し,帯域毎のパワーエンベロープを回復することで,広帯域処理に比べ包絡線情報がより明確な回復音声をが得られることを実音声を用いた回復実験より明らかにした.
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 1999/01/01 → 2000/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥1,200,000
キーワード
- 残響音場
- プラインド・デコンボルーション
- 音響信号処理
- 包絡線
- 残響
- スペクトル歪
- MTF
- 逆問題
- 残響抑圧
- 音声情報処理
- 逆フィルタ
- ブラインド・デコンボリューション