本研究は、居住特性、商業特性、公共特性といった評価指標を総合的に加味し、持続可能なコンパクトシティの特性を可視化・体系的に評価しようとするものであり、これまでの研究には見当たらない新規性や総合性を有する。また、最新のコンパクトシティに関する研究においては、長期的な人口予測を踏まえた柔軟かつ迅速な都市デザインの戦略、選択と集中によるエリア設定を行った具体的なコンパクトシティの政策が喫緊の課題として指摘されており、本研究で明らかにしようとする都市のコンパクト性や地域拠点の固有特性、そしてこれらに対応する戦略的なエリアゾーニングに資するデザイン手法の構築及び提案の一助として応答することが可能となる。