心房細動の根治術として知られるカテーテルアブレーションを行った患者を対象とし、血液および尿サンプルを集めます。これまでの我々の研究から、術後、心房細動が再発する群では酸化ストレスマーカーが高い事が分かっており、酸化ストレスの亢進が心房細動アブレーション後の再発に関与していると考えています。本研究では血液および尿中に含まれる水溶性および脂溶性の低分子物質(代謝産物)を網羅的に測定し、人工知能を用いて心房細動の患者で大きく変動する物質を絞り込みます。その結果、治療介入すべき異常な代謝経路が明らかとなり、カテーテルアブレーションの効果を補充するような治療薬の開発に繋がると期待されます。