川崎病急性期における血管内皮細胞の病原関連分子パターンの解析

  • 廣野, 恵一 (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究概要

本研究により、インフリキシマブは難治川崎病における有効な治療法のひとつであることが示された。またインフリキシマブ治療によりMRP8/MRP14やS100A12といったPAMPおよびVEGFが抑制されなかったことは、全身の炎症機転はインフリキシマブにより抑制されても、局所の血管炎は抑制されないことが示唆され、冠動脈病変の悪化を十分に阻止できない可能性が示された。そのため、難治川崎病においては、インフリキシマブを早期投与することで、単球・マクロファージの活性化を抑え、血管炎の進展を防止することが望ましいと思われた。
ステータス終了
有効開始/終了日2008/01/012009/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,160,000

キーワード

  • 川崎病
  • 冠動脈病変(CAL)
  • 免疫グロブリン大量療法(IVIG)
  • Pathogen Associated Molecular Pattern(PAMP)
  • インフリキシマブ
  • 血管炎
  • サイトカイン