本研究における大学等国内研究機関へのアンケート調査結果から平成20年度科研費配分額上位100件並びに中位100件の研究機関が、マスメディアに報道される記事等のモニタリングを定常的に行っている比率が平均で59.1%であり、過半の研究機関でモニタリングを行っていることが判明した。このことからアウトリーチの一部の度合を定量的に測定する準備、能力は各研究機関において整備されており、実行可能性が高いという知見が得られた。次に実際にアウトリーチの度合を指数化し、研究機関評価に用いるトライアルを実行した。指数化により研究機関のアウトリーチ・アクティビティの一部を可視化する端緒を拓くことができた。