妊娠高血圧腎症の病態形成機構におけるCD4陽性細胞と絨毛細胞の細胞間相互作用の解明

プロジェクトの詳細

研究開始時の研究の概要

胎盤を形成する絨毛外栄養膜細胞(EVT)は父親由来抗原を発現し、母体の免疫細胞と直接接触するが、免疫寛容が誘導されるため拒絶されない。母体のCD4陽性Tヘルパー細胞(CD4+Tconv)は拒絶に働くが、制御性T細胞(Treg)はそれを抑制する。我々は、妊娠高血圧腎症(PE)の発症に、Tregの系列的安定性の喪失が関わることを示唆するデータを得た。そこで、1)子宮内膜Tregの系列的安定性に関わるエピゲノム変化、2)Tconvの分化に関わる補助刺激を明らかにし、1)、2)をもとに選定した免疫作動薬の有効性を患者由来EVT cell lineとCD4+Tconvとの共培養系で評価することとした。
ステータスアクティブ
有効開始/終了日2023/01/012025/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥15,470,000

キーワード

  • 妊娠高血圧腎症
  • CD4陽性T細胞
  • 制御性T細胞
  • 絨毛外栄養膜細胞
  • シングルセルトランスクリプトーム解析
  • 妊娠
  • T細胞受容体