奈良県「飛鳥・藤原」地域における「方格地割」創出過程の考古学的新研究

  • 黒崎, 直 (研究代表者)
  • 鈴木, 景二 (連携研究者)

プロジェクトの詳細

研究概要

七世紀に首都がおかれた奈良県「飛鳥・藤原」地域には、多くの宮殿や寺院が造られているが、それらの配置を律した都市計画(方格地割)は存在しないとするのが学界の通説である。しかし道路遺構などの関連する発掘資料を再検討すると、106mと132mの2種の基準寸法を用いて設計された都市計画が復元できる。おまけにそれは基準・基点を変えて3回以上も変転しているのだ。これまでは計画線の複雑な重複が読み解けず、方格地割が無いように見えただけなのだ。「飛鳥に方格地割は存在する。それも複数!」これが本研究の成果であり、結論である。
ステータス終了
有効開始/終了日2009/01/012011/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥3,380,000

キーワード

  • 都城跡
  • 方格地割
  • 飛鳥京
  • 藤原京
  • 条里と条坊
  • 道路遺構
  • 条理と条坊
  • 近江大津宮