プロジェクトの詳細
研究概要
また、特に、沖縄の現地調査では、多文化主義の現実的な問題が明らかになった。複数の文化の地域的共存と、それらの文化が人々に共有されている状態とは別の事柄であること、とくに、米軍基地と米軍政下にもたらされた米兵の娯楽としてのロック音楽については、それらが沖縄の大衆音楽として根付くためには、いったん本土の音楽資本によるロックの商品化という経路を経なければならず、地元の沖縄の音楽的伝統との融合は、決してみかけほど進んでいるとはいえなかった。復帰後の沖縄中部地域におけるロックを中心とした地域振興政策等の意義と問題点を検討する中で、真に多様な文化が共有される条件を形成するためには、音楽文化をとりまく社会的、政治的な環境そのものが重要な意義をもつという点も、明らかになった。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 1995/01/01 → 1997/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥1,900,000
キーワード
- 多文化主義
- ポピュラー音楽
- 沖縄
- 音楽産業
- 大衆文化
- アメリカ大衆文化
- 香港
- 多文化産業
- MULTI CULTURALISM
- POPULAR MUSIC
- OKINAWA
- MUSIC INDUSTRY
- POPULAR CULTURE