プロジェクトの詳細
研究概要
先ず、制動X線発生・透過窓に関する感度の向上を目的とし、薄いベリリウム板に約80nmの金を蒸着した窓を製作し、この窓による測定感度を調べたところ、薄い金蒸着膜を施したベリリウム窓を用いることによって、放射線障害防止法で規制されている元素状トリチウムの空気中濃度限度(0.5μCi/cm^3)よりも低い濃度である0.1μCi/cm^3以上のトリチウム濃度を制御可能であると結論された。更に、流路変更の制御を目的として、制動X線検出器からの電気信号によるバルブの開閉動作を実際に確認するための試験装置を製作した。この試験装置で模擬トリチウムピーク発生装置を用いて制動X線検出器にトリチウム濃度分布を表す疑似信号を入力し、電動バルブの開閉動作状況を調べた。その結果バルブの開閉動作は、7〜54cm^3/minの範囲で流速に関係なく所定濃度でバルブの開閉動作が問題なく行われることが知られた。以上より、制動X線計測法に基づいたトリチウムを含む気体の流量・流路制御システムの製作が充分に可能であると結論された。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 1993/01/01 → 1994/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥5,400,000
キーワード
- トリチウム
- 核融合炉燃料サイクル
- 制動X線計測法
- その場測定
- 非破壊測定
- ベリリウム窓
- 複合材料
- 流路制御システム
- TRITIUM
- FUEL CYCLE OF THERMONUCLEAR FUSION
- BREMSSTRAHLUNG COUNTING METHOD
- IN-SITU MEASUREMENT
- NON-DESTRUCTIVE MEASUREMENT
- BERYLLIUM WINDOW
- MULTIPLE MATERIAL
- FLOW CONTROL SYSTEM