プロジェクトの詳細
研究開始時の研究の概要
放射線のがん治療効果は、放射線の細胞毒性によるものと長く考えられてきた。近年、放射線刺激により引き起こされる免疫も治療効果に関与していることが明らかにされてきた。本研究計画では、腫瘍への放射線照射で活性化する免疫を追加免疫(ブースター)として捉え、がん特異抗原遺伝子を発現する組換えウイルスを、放射線照射前に、いわゆる初回免疫として投与することで治療効果の増強を図る。まずは、発現を検出しやすいモデル抗原を設定し、その遺伝子を発現する組換えウイルスとマウス由来の組換えがん細胞を構築してモデル実験系を確立し、その仮説を検証する。本研究計画の完遂を通して、より効果の高いがん治療の実現を目指す。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 2022/04/01 → 2025/03/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,290,000
キーワード
- バキュロウイルス
- ネオ抗原
- がん免疫
- 放射線
- 放射線治療
- 免疫誘導
- ブースター
- 組換えウイルス