プロジェクトの詳細
研究概要
本研究では、弥生後期から古墳時代にかかる時代(静岡県駿河山遺跡・栃木県四斗蒔遺跡)について、考古地磁気測定によって、我が国のデータの少ない時代に関する考古地磁気データを多数得ることが出来た。また、適用地城を広げるための研究として、韓国各地の遺跡について考古地磁気学的研究を推進し、西暦紀元前9世紀から紀元後18世紀にわたる期間の考古地磁気データを蓄積し、西暦3世紀から14世紀に至る時代について詳しい永年変化曲線が得られた。この結果によると、永年変化曲線の概形は西南日本の永年変化曲線と類似しているが、3〜4世紀には韓国では偏角の東偏が著しく、西南日本よりさらに10°近く東に振れていることが判明した。これらの研究と併行して、縄文時代のデータを新たに得ることに努めるとともに、既存のデータの収集を行い、縄文草創期から晩期までで190を越す考古地磁気データ・べースを構築した。これを検討・解析することによって、縄文時代の考古地磁気永年変化曲線を確立し、年代推定に向う基礎を固めることができた。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 1998/01/01 → 2001/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥3,000,000
キーワード
- 考古地磁気
- 地磁気永年変化
- 先史時代
- 縄文時代
- 弥生時代
- 古墳時代
- 韓国
- 西南日本
- 熱残留磁化
- 交流消磁
- 古代
- Archeomagnetism
- geomagnetic secular variation
- Pre-historic time
- Jomon period
- Yayoi period
- Kofun period
- Southwest Japan
- Korea