個別化TCR-T細胞療法の実現に向けた腫瘍反応性TCR遺伝子の迅速取得法の開発

  • Hamana, Hiroshi (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究成果の概要

本研究ではTCR-T細胞療法に不可欠ながん特異的TCR遺伝子を迅速・簡便に取得する方法を開発しました。この方法を用いることで、TCR-T細胞療法の開発研究が容易になることが期待されます。

研究成果の学術的意義や社会的意義

がん患者から得られたTCR遺伝子が、がん特異的TCR遺伝子であるかを解析するために、従来法ではヒトやマウスから採取した細胞を用いて実験を行っていましたが、それらの細胞の調製には時間と労力が必要でした。そこで、本研究では、簡単に培養できる培養細胞株を用いてTCRの機能を迅速・簡便に解析する方法を開発しました。そして、その方法を用いて、大腸がん患者からネオ抗原(がん細胞特有の遺伝子変異に由来するがん抗原)に特異的なTCR遺伝子の取得に成功しました。従って、本研究の成果は、個別化されたTCR-T細胞療法に有用なTCR遺伝子取得に貢献し、新たながん免疫療法の発展に寄与することが期待されます。
ステータス終了
有効開始/終了日2018/04/012021/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,420,000

キーワード

  • T細胞受容体
  • TCR-T細胞療法
  • TCR
  • ネオ抗原
  • ネオアンチゲン
  • がん免疫療法
  • 腫瘍浸潤リンパ球
  • T細胞受容体(TCR)
  • Jurkat細胞
  • Luciferaseアッセイ
  • 機能解析
  • Luciferase assay
  • Jurkat
  • TAP
  • T細胞受容体(TCR)
  • WT1
  • TCR遺伝子
  • がん浸潤リンパ球(TIL)
  • T細胞受容体(TCR)
  • 個別化免疫療法