プロジェクトの詳細
研究開始時の研究の概要
応用上非常に重要な偏微分方程式として保存量や非局所項を持つ反応拡散方程式系がある。これらの系に対しては特異摂動法の適用は無理であると敬遠していたが,最近それを可能にするアイデアを発見した。ここでは,保存量や非局所項を持つ2種の反応拡散方程式系に対して,改良・進化させた解析的特異摂動法を適用し,まず部品としての,定常解,フロント解やパルス解を構成し,その安定性解析を行う。次に線形化固有値問題,及びその共役固有値問題の固有関数の構成を行い,その結果を用いて中心多様体縮約等を行い,もとの偏微分方程式(PDE)のダイナミクスを縮約した常微分方程式系(縮約ODE)を導出する。
ステータス | アクティブ |
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有効開始/終了日 | 2024/04/01 → 2029/03/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,550,000
キーワード
- 反応拡散系
- 解析的特異摂動法
- 安定性解析
- 保存量
- 非局所項