プロジェクトの詳細
研究開始時の研究の概要
中学3年生によるペアでの意見交換を会話分析し、英語で相手の意見に関連づけて自分の意見を調整し、次の発話に繋げることができるようになるには教員は何をどう指導すればよいか解明する。約4か月間、毎授業に行うやり取りの練習では振り返りの時間を重視し、生徒が自らの課題に気付き、次のやり取りに活かせるようにする。また、振り返りで得た学びをすぐに実践できるよう、同じトピックで3回やり取りを繰り返す。本実践研究は、中学生による意見交換のdiscourseの改善を目指したものである。
研究成果の概要
中学3年生がペアで行う英語での意見交換で、相手の意見に関連づけて自分の意見を調整し次の発話に繋げるために教員は何をどう指導すればよいかを解明した。めざすやり取りに到達しないペアのやり取りには意味交渉につながる Modified-Interaction Strategiesの欠如が見られ Social-Interaction Strategiesの使用に不慣れであった。やり取りの質を高める5つの手立てについては、トピックを多面的に思考する練習、同トピック・ペアでのやり取りの繰り返し、やり 取りに便利な定型表現の導入、ガイドシートを使用した振り返り、他ペアからのコメント、の順で有効性が認められた。
研究成果の学術的意義や社会的意義
中学3年生がペアで行う英語での意見交換で、相手の意見に関連づけて自分の意見を調整し次の発話に繋げるために教員は何をどう指導すればよいかを解明した。授業の中でinteraction strategiesの指導を行い、やり取り練習の繰り返しや振り返りを連動させた学習過程を継続的に実施し、やり取りに必要な定型表現を導入することで、中学生(A1-A2レベル)のやり取りの質の向上を図ることができた。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 2022/04/01 → 2023/03/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥400,000
キーワード
- やり取り
- 中学生
- interaction strategies
- 振り返り