一人TT方式による教授行動の改善に関する実践的研究

プロジェクトの詳細

研究成果の概要

一人TTとは,授業内容を授業者が説明するビデオ資料を作成し,そのビデオ教材を流しながら授業を行うことで,授業者の教授活動に対する認知的な負荷を軽減し,授業中に受講者の学習状況に対する認知的資源を増加させることで,授業の学習効果を向上させることを狙った授業スタイルである。本研究課題では,一人TTの特性を明らかにし,授業実践の中で,その効果を確認し,改善点を明らかにすることを目的とした。情報処理,教師教育などの科目において一人TTによる授業を実践した結果,予想通り,教育内容や授業方法について気づきを生むことが示されたが,学習者の学習を支援する点については,十分な効果が得らなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

教育は国家の基盤であり,小学校,中学校,高等学校の教育の改善と同時に,大学における教師教育プログラムの改善も重要である。本研究課題は,大学教育における授業改善を中心に,一人TTという教育改善の方法の可能性について実践的に検討を行った。研究の結果,一人TTを教師教育の方法として取り入れることの効果を実感することができた。高等教育における一人TTの導入の効果は,コロナ禍による遠隔授業の必要性への素早い対応を可能にした点が高く評価できるだろう。しかし,完全な遠隔授業では,一人TTの授業の実践が難しいことも示された。
ステータス終了
有効開始/終了日2018/04/012023/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,210,000

キーワード

  • 一人TT
  • 認知的負荷
  • ビデオ教材
  • 教師教育
  • 高等教育
  • 一人TT方式
  • 教材開発
  • 教育実践
  • 教育評価
  • リフレクション
  • 自己調整学習
  • 教育養成
  • 一人TT
  • 教育改善
  • 一人TT方式
  • Self Team Teaching
  • e-Learning
  • Blended Learning