プロジェクトの詳細
研究概要
旧ソ連時代、新規大卒者は、国家指令的・強制的に企業や工場に配分されていた。企業に配分されるときに発行されていた「就職指令書」が、市場経済化したロシアにおいても統計に見いだされ、しかも、国立大学普通教育の卒業生の5割弱が「就職指令書」を受領している。市場経済化以降の「就職指令書」とは何を意味しているものなのかを明らかにした。この「就職指令書」とは、大学がもつ求人情報をもとにした就職を指している。とくに、2000年以降、ロシア政府は、大学付置の雇用センターを各大学に設置し、本格的に大学経由の就職という就職経路に力を入れ、新規学卒就職システムの形成に努力している。いまだに縁故経由の就職が重要な位置を占めている新規学卒労働市場において、社会階層の固定化につながるおそれのある縁故就職を抑え、ロシアの労働市場に適した新規学卒就職システムを形成することは、労働市場政策と教育政策両面において重要な意義をもつと論じた。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 2003/01/01 → 2005/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,000,000
キーワード
- 新規学卒者
- 就職経路
- ロシア
- 学卒労働市場
- 就職支援
- 公共職業安定政策
- 職業分類
- 失業
- 大学
- 労働市場
- 若年層
- ノヴォシビルスク