クロスオーバーデザインによる比較臨床試験により、漢方薬・桂枝茯苓丸がメタボリックシンドローム関連因子を有する患者の血管内皮機能を改善することを明らかにした。即ち、すべての検査を施行した49例の解析において、4週間の桂枝茯苓丸投与期間後、Endo-PAT2000 で評価した血管内皮機能の指標(L_RHI)は有意に増加し、血清の非エステル化脂肪酸(NEFA)、酸化ストレスのマーカー(MDA)及び可溶性血管細胞接着分子-1(sVCAM-1)は有意に低下した。また、投与期間のL_RHI及び血清NEFA、MDAの変化は、コントロール期間における変化との間に有意差を認めた