プロジェクトの詳細
研究概要
ブロックポリマーで修飾した金属表面の接触角やζ-電位を検討したところ、pH依存性が見られた。また、修飾銀コロイドについて、そのコロイド安定性をするために臨界凝集濃度(CFC)を求めた。ポリマーを導入した銀コロイドでは、無修飾銀コロイドのCFC以上の濃度のNaCl水溶液中でも凝集は全く起こらず、ポリマー鎖が銀コロイド表面に化学吸着することにより、大きな保護効果を示すことがわかった。さらに、ブロックポリマー修飾銀コロイド溶液の濁度は、加えたレクチンの濃度増加に従い上昇し、低分子糖(MeMan)添加後に激減した。MeManにより凝集が阻害されることや、あらかじめ凝集したコロイド粒子がMeManにより再分散することから、糖担持ビニルモノマーブロックとレクチンとの特異的相互作用が確認された。このように、金属の表面にポリマーブロックを導入することで、さまざまな化学的刺激あるいは生体内物質に対する応答を示す分子シンクロナイゼーション材料の構築が可能であることが示された。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 1999/01/01 → 2000/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥3,300,000
キーワード
- イニファーター
- プロックポリマー
- 自己組織化単分子膜
- レクテン
- ブロック共重合体
- 情報応答
- 触媒活性