フォトクロミックペプチドを用いた協調的生体連鎖反応のメカニカル制御

  • 井上, 将彦 (研究代表者)
  • 藤本, 和久 (研究分担者)

プロジェクトの詳細

研究概要

この結果を踏まえて、DNA結合タンパクであるQ50Kの結合ドメイン(ヘリックス領域)をもとにジアリールエテン架橋ペプチドを作成し、DNAとの相互作用の光による制御を試みた。ゲル電気泳動によって相互作用の評価を行ったところ、架橋ペプチド(閉環構造)とDNAを混ぜるとDNA由来のバンドが減少し、DNAとの会合体由来のバンドが観測された。一方、非架橋ペプチドや架橋ペプチド(開環構造)を加えた場合、DNA由来のバンドはほとんど変化せず、新たなバンドも観測されなかった。以上の結果から、ジアリールエテンのフォトクロミズムをトリガーとして、生体分子間の相互作用を光制御できる道筋が示された。
ステータス終了
有効開始/終了日2008/01/012008/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,400,000

キーワード

  • 生体分子
  • ペプチド
  • 二次構造
  • α-ヘリックス
  • 光制御
  • 生体分子間相互作用