プロジェクトの詳細
研究概要
2.個体発生と系統との関係:本研究により以下の点について、本属の発生は系統学的に意義があることが示唆された。(1)成体の分類学的位置と幼生の形態には系統学的に関連がある;本種のビピンナリアが2.5mmで腕が5対であった。このことは、本属の幼生は大型である定説に対して必ずしもそうではないという今までの研究代表者の反論を支持するものである。また、本種が本属で分類学的に下等であることより、高等な種は大型の複雑な形の幼生をもつが、下等な種の幼生は小型で単純な形態である。(2)ヒトデの発生は系統学的に重要な特徴になりえる;本種の幼生がブラキオラリアに発達することなく変態することより、本種の発生は非ブラキオラリア型であることが明らかになった。この観察結果は、非ブラキオラリア発生は分類学的に下等なスナヒトデ属とモミジガイ属のヒトデに限られることを証明するものである。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 1991/01/01 → 1992/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,100,000
キーワード
- ヒトデ
- 個体発生と系統
- スナヒトデ属
- 分類
- ビピンナリア幼生
- 変態
- 非ブラキオラリア型の発生
- 進化
- ontogeny
- phylogeny
- muitiarmed seastar
- bipinnaria
- metamorphosis
- Luidia maculata
- primitive
- asteroid
- wrinkled blastula