タングステン中の格子欠陥と水素同位体の動的相互作用およびトリチウム挙動への影響

  • Hatano, Yuji (研究代表者)
  • 外山, 健 (研究分担者)

プロジェクトの詳細

研究開始時の研究の概要

核融合炉の炉心を構成する材料(タングステン)は、水素のプラズマにさらされると同時に、核融合反応で発生する高エネルギー中性子の照射を受けます。中性子の照射を受けると、結晶格子中の本来原子があるべき位置に原子が存在しない「空孔」やその集合体等の「格子欠陥」が導入され、徐々に性能が劣化していく恐れがあります。また、プラズマからタングステン中に溶け込んだ水素は、これら照射欠陥と結合することがわかっています。本研究では、世界で初めて水素が存在する環境下で中性子照射したタングステン中の格子欠陥の密度や大きさ、および水素蓄積量を詳細に調べ、核融合炉環境下での照射欠陥の蓄積に及ぼす水素の影響を明らかにします。
ステータスアクティブ
有効開始/終了日2022/04/012026/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥14,040,000

キーワード

  • 核融合炉
  • プラズマ対向材料
  • タングステン
  • 水素同位体
  • 照射損傷