セロトニン神経起始部縫線核を制御する神経経路の同定とその難治性うつ病への治療応用

  • 宮西, 肇 (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究開始時の研究の概要

うつ病の発症メカニズムには不明な点が多く、既存の抗うつ薬(セロトニン神経の末端に作用する)は3割の治療抵抗性患者に効果を示さないことから新規治療戦略の確立が切望されている。本研究では、これまでうつ病との関連が報告されていない線条体に着目し、セロトニン神経の起始部である縫線核の制御メカニズムを神経ネットワークレベルで詳細に同定する。セロトニン神経末端において作用する既存の抗うつ薬とは異なり、根本の縫線核内のセロトニン神経系システムを標的とし、脳全体のセロトニン放出量を調節するという機序は、新規治療戦略になり、新規抗うつ薬の開発に繋がると考えられる。
ステータス終了
有効開始/終了日2023/03/082024/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,300,000

キーワード

  • うつ病
  • ストレス
  • 背側線条体
  • 縫線核
  • セロトニン
  • GABA