サル前部下側頭皮質における「顔」の記憶表象のニューロン相関

  • 永福智志 (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究概要

実験の結果,TEav野から268個の「顔」に応答性を有するニューロンを記録し,58個が,特定の「図形」と「顔」のアイデンティティの連合対に対して選択的な応答を示した(連合対選択的ニューロン).これらの連合対選択的ニューロンの特定の「顔」のアイデンティティに対する応答は,「顔」の向きに対する選択性を有していた.すなわち,TEav野においてview-dependentな「顔」の表現がなされていることが示唆された.また,「図形」→「顔」試行において,「顔」のアイデンティティに選択的な予測的遅延活動を有するものが少数存在した(20個).したがって,「顔」の記憶の検索においてはview-independentな情報が使用されていることが示唆された.
ステータス終了
有効開始/終了日2006/01/012008/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥5,500,000

キーワード

  • ニューロン活動
  • 霊長類
  • 下側頭皮質
  • 顔認知
  • 長期記憶
  • 短期記憶
  • 検索
  • アイデンティティ