プロジェクトの詳細
研究概要
(3)N-置換ピロリドンの重水溶液においてカルボニル基の伸縮振動のラマンスペクトルは、窒素原子と重水分子との水素結合によるピロリドン環の転位にともなって変化する。その変化の温度依存性を検討することにより、ピロリドン環と重水分子間の水素結合によるエンタルピー変化を見積もった。エンタルピー変化は軽水中での値に比べて大きく、しかも置換基を長くするにつれその差は大きくなった。このことから疎水性溶質の周囲では重水分子による疎水性水和殻が形成されていることが判明した。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 1991/01/01 → 1992/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥6,700,000
キーワード
- コロイド粒子
- 認識応答
- 表面水和層
- ラマン分光法
- 認識応答過程
- ラマン敬乱法
- 伸縮振動
- 隙間の水
- Colloidal Particles
- Recognition and Response
- Surface Hydration Layers
- Raman Spectroscopy