グリシンレセプター作動薬による胚発生率向上作用機序の解明と卵子老化予防への応用

  • 西園, 啓文 (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究成果の概要

本研究ではマウス受精卵でグリシンレセプターα4サブユニットが発現しており、その機能を阻害剤あるいは遺伝子破壊で阻害すると、受精卵の発生が4細胞期以降で停止することを発見した。これらのことからこれまでグリシンレセプターα4サブユニットがマウス受精卵の初期発生に重要であることを初めて明らかにし、この成果はReproduction誌に報告した。またグリシンレセプターの機能を亢進することで、低発生率受精卵の発生率が改善することも明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はこれまで哺乳類では機能が明らかになっていなかったグリシンレセプターα4がマウスの受精卵で発現しており、さらに4細胞期以降の発生に重要であることを示したこと、またその機能亢進により受精率の向上効果が期待できることを示した点で重要である。
ステータス終了
有効開始/終了日2017/04/012020/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,680,000

キーワード

  • 卵子老化
  • グリシンレセプター
  • 初期発生
  • 生殖医学
  • アミノ酸受容体