カドミウムと環境化学物質の複合影響に関する研究

  • 稲寺, 秀邦 (研究代表者)
  • 崔, 正国 (研究協力者)

プロジェクトの詳細

研究概要

カドミウム(Cd)と環境化学物質の複合影響を実験的に検討した。ヒトリンパ腫細胞株U937細胞は、アポトーシスに対する感受性が高く、50マイクロモルの塩化Cdを12時間添加するとアポトーシスが誘導される。アポトーシスを誘導しない1マイクロモルの塩化Cdにて72時間前処理すると、50マイクロモルの塩化Cdにより誘発されるアポトーシスに対する抵抗性を獲得した。そのメカニズムとして、ROS産生とJNK活性化が抑制され、アポトーシス感受性に影響を与えるBcl-2ファミリー蛋白質の発現が影響を受けていた。低濃度カドミウム曝露は、細胞のアポトーシス感受性に影響を与えることが明らかとなった。
ステータス終了
有効開始/終了日2009/01/012011/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,550,000

キーワード

  • 環境保健
  • カドミウム
  • アポトーシス
  • 化学物質