プロジェクトの詳細
研究概要
はじめに、現在までの研究成果から不織布表面培養装置(100 mL槽)を二連にし、流入側をIFO 4937株、次の流失側をIFO 30340株を培養し、0.5mMのBis Aを含むモデル廃水を希釈率0.1 h^<-1>の連続分解を行ったところ、連続処理開始後、BPAの濃度は急激に低下し、ほぼ1日後にはほぼ0となった。その後、45日以上にわたり0.01mM以下の濃度を維持できた。さらに、連続処理した廃水のEstrogen様作用についてEstrogen-R(α) competitor Kitを用いて評価したところ阻害の割命は平均15%あることが判明した。次に、この値をさらに軽減させることを目的として、白色腐朽菌と処理水の接触時間を長くさせることにより、Estrogen様活性を軽減できるのではないかと考え、不織布表面培養装置の100mL槽の長さを変えたReactor A(10cm x 10cm),Reactor B(5cm x 20cm),及びReactor C(3cm x 33.3cm)を作製し同様の連続実験を行った結果、何れの装置を用いてもBPAの濃度は急激に低下し、ほぼ1日後にはほぼ0となった。その後、30日にわたり0.01mM以下の濃度を維持できた。一方、連続処理した廃水のEstrogen様作用は、白色腐朽菌との接触時間が長いほど軽減でき、Reactor Aで平均11% Reactor Bで平均5%,Reactor Cで平均0.8%とほぼその毒性を軽減できることが判明した。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 2002/01/01 → 2003/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥3,900,000
キーワード
- 内分泌攪乱物質
- 表面培養
- バイオレディエーション
- 浄化
- 白色腐朽菌
- 無毒化
- バイオレメディエーション
- バイオリアクター
- 水質汚染