こころのリスク状態における脳構造および脳機能の解明

  • 中村, 主計 (研究代表者)
  • 鈴木, 道雄 (研究分担者)
  • 川崎, 康弘 (研究分担者)

プロジェクトの詳細

研究概要

統合失調症の白質の変化についての検討では、複数の神経線維束でのfractional anisotropy(FA)の低下が確認され、脳梁前方部のFAと陰性症状に負の相関を認め、白質構造の変化の一部は、臨床症状と関連があることを示唆された。At Risk Mental State(ARMS)の灰白質のついての検討では、VBMによる検討では、ARMSの脳の形態学的変化が初発統合失調症患者に比べて軽微であることが示唆されたが、ARMSの中には、MRI撮像以降に精神病を顕在発症する例、発症しない例が混在していることが影響していると思われた。関心領域法による縦断的検討では、発症後の早期に統合失調症患者で進行性の灰白質体積減少を認めた。
ステータス終了
有効開始/終了日2007/01/012011/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,420,000

キーワード

  • 精神生理学
  • こころのリスク状態(ARMS)
  • 統合失調症
  • 前駆状態
  • 3次元MR画像
  • 拡散テンソル画像