共焦点蛍光レーザー顕微鏡

    施設/設備: 設備

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      総合研究棟1階 機器分析施設分室1 (E3)

      日本

    設備の詳細

    説明

     特定の細胞内の分子を標識しその局在を観察するために用いることができます。光源として特定の波長のレーザを、共焦点ピンホールを通してピンポイントで照射し、分子から生じた蛍光を、各検出器ごとに径を調整したピンホールを通してフォトマルで検出しながらスキャンすることで、迷光や散乱光のノイズを省き、干渉のない多重染色像を得ることが出来ます。ステージは100nmステップでのZ軸自動制御が可能で、これにより細胞・組織レベルで得られた蛍光シグナルの三次元構築が可能です。また、付属のソフトはタイムラプス機能を持ち、細胞骨格や細胞膜タンパク質、オルガネラレベルの動態をクリアにとらえることができます。また励起光による試料へのダメージを極力防ぐために、スキャンエリアの自由な設定や細かい輝度調整が可能となっています。
     生物試料(固定したあるいは生体試料)の3次元観察に使用します。汎用性の高い倒立型顕微鏡(NikonTE2000S)がベースです。レーザは最もポピュラーなArレーザ(488 nm)およびG-HeNeレーザ(543 nm)に加え、Blue Diode(405 nm)の3本を装備しています。Arレーザ(488 nm)はB励起可能なFITC、Alexa488、GFP、BODIPY、Acridine Orange、Calcium Greenなどの蛍光色素を用いた観察ができます。HeNeレーザ(543nm)はG励起可能なCy3、Propydium iodide、Rhodamine、Alexa 546-568、Mitotracker Orange、DS Red、Calcium Orangeなどの蛍光色素を用いた観察ができます。Blue Diode(405 nm)にてDAPI染色による核の観察などが可能です。ディテクタ用のダイクロキューブは落射蛍光装置のものと共通なため、追加することで目的の色素に対応した微調整は可能です。ディテクタはこの蛍光2チャンネルに加えて透過ディテクタを装備しており、明視野観察が可能なだけでなく微分干渉観察への拡張に備えたものとなっています。対物レンズは各種広く装備しています。水銀ランプを用いた蛍光装置として、B励起とG励起のフィルタブロックを装備しており、落射蛍光観察が可能です。明視野画像の取得は透過ディテクタを用いたレーザ観察に加え、微分干渉観察も可能です。蛍光像や明視野像はCCDカメラでの取得が可能で、レーザ観察に限らず汎用観察が可能な顕微鏡システムのため、レーザを使わない場合にも対応した料金体系となっていて広くご利用いただいています。
     本装置には責任オペレーターはいません。利用を希望される場合は機器管理者(唐原)に直接ご連絡下さい。
     使用による故障の修理、消耗品(レーザ光源等)の費用は利用者で負担願います。

    詳細

    名前デジタルエクリプスC1
    取得日2004/01/01