Abstract
この論文では,Homma(2009, 2012, 2018,2021)によって構築された一般化使用者収入モデルに基づきながら,競争圧力と効率性仮説及び平穏仮説の理論的関係を明らかにする.競争圧力の源泉は準短期利潤減少の可能性であり,それが原動力となって動学的費用効率性が増加するのが競争圧力の本質である.こうした観点から定義した競争圧力は効率性仮説及び平穏仮説の同時成立だけでなく,それらが対照的な産業組織政策的インプリケーションを持つことで存在するようになる.こうした存在はコスト・フロンティア上の競争度の増加を伴うため,産業組織政策的に望ましいといえる.逆に,存在しなければ,効率性仮説が成り立ってもその成立は産業組織政策的に見て望ましいとはいえない可能性が生じてくる.
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 1-14 |
Number of pages | 14 |
Journal | Working Paper, School of economics, university of toyama |
Volume | 355 |
DOIs | |
State | Published - 2023/03 |
ASJC Scopus subject areas
- Economics, Econometrics and Finance (all)