Abstract
本稿では、現在展開されている地域ブランド戦略を概観し、いくつかの論点について総括的に述べるとともに、「産地」の決定の仕方について検討する。というのも、「産地」偽装は地域ブランドを失墜させる行為であるとともに、その「生産地」の決め方にはいくつかの類型もありまたいくつかのパターンに分類可能ではないかと考えるゆえんである。さらに、細胞農業(Cellular Agriculture:本来は動物や植物から収穫される産物を、特定の細胞を培養することにより生産する方法)、バイオテクノロジーおよび食品合成生物学の進展等により、「産地」の識別は複雑化してきていることを筆者らは実感している。このことから、さらに我が国が推進する農林水産物および食品の輸出の促進においてもいくつかの克服すべき問題点があることを提示する。
Original language | Japanese |
---|---|
Pages (from-to) | 1146-1152 |
Journal | 国際商事法務(IBL) |
Volume | 50(9) |
State | Published - 2022/09 |