幼稚園児の食物の嗜好について: 調理・加工による違いに注目して

Makoto Kobayashi, 加藤 久*

*Corresponding author for this work

Research output: Contribution to journalArticlepeer-review

Abstract

嗜好の調査について,白いご飯,食パン,牛乳が好きな子どもが 70%を超え,味付けしたものあるいは加工したものより食材そのものの味を好む子どもが多かった。卵は卵焼きが好きな子が 70%弱おり,ついでオムレツ,煎り卵の順であった。魚介類の好
きな調理法は白身魚,青魚が焼く,煮る,揚げる,の順で赤身魚が生,焼く,揚げるであった。サケ,マスは焼く,生,揚げる,の順でエビ,カニが揚げる・焼く,蒸す,の順であった。肉類の好きな調理法は焼く,揚げる,煮るであった。
本研究からわかることは,全ての子どもが好きな食品・調理法というものはなく,また,全ての子どもが嫌いな食品・調理法もない。したがって,調理法や加工法を工夫することで,嫌いな食材でも食べられるようになる可能性があるといえる。
Original languageJapanese
Pages (from-to)197-204
Number of pages8
Journal富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama
Volume15
Issue number2
StatePublished - 2021/02

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