子どもの<集める活動>に着目した造形表現の指導法に関する研究

吉岡 千尋*, 隅 敦, 川口 奈々子, 竹内 晋平

*Corresponding author for this work

Research output: Contribution to journalArticlepeer-review

Abstract

本研究では、保育者による子どもの未分化な表現を見取る視点を支援するためのコード である<造形的行動>のうち、「集める」に着目する。子どもが目的を持って集めている ように見受けられる姿や、集めることに終始しているように見受けられる姿等、「集める」 にはいくつかの類型が存在すると推察される。そこで本研究では、子どもの<集める活 動>の構造および思考過程の検討を行い、その検討に基づいて造形表現活動の質的改善を 図るための保育指導を提案することを目的とした。第 2 章においては、<集める活動>が 含まれる子どもの記録動画をもとにしたエピソードを抽出し、エピソードから<集める活 動>とその前後における子どもの思考傾向を明らかにするためのフローチャート作成を試 みた。そして第 3 章では、<集める活動>における子どもの思考過程に基づいた保育指導を提案した。
Original languageJapanese
Pages (from-to)pp.113-122
Number of pages9
Journal神戸松蔭女子学院大学研究紀要
Volume
StatePublished - 2024/03/05

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