Abstract
大学入学時までに科学(化学)を避けてきた学生に,中長期的な視点で化学に近づく機会を与え,生涯にわたって自ら学ぶきっかけとなる授業を設計し実施することを試みた.シラバスに「化学が苦手な学生向け」と明示した上で,授業内容は身近な化学物質である水の性質に着目するところから,その特徴が何に起因しているかを掘り下げていく方針を基本として化学的な視点を提供し,事項の暗記ばかりにならないよう構成した.初回の授業時に履修者の過半数は化学に苦手意識をもっていたが,終了時にはその意識に改善傾向がみられた.自由記述の内容から,満足度は高く,内容に加えて毎回の授業で双方向的な要素を含めたことも一定の効果があったと考えている。
Translated title of the contribution | Attempts to develop chemistry-based liberal arts for students who are not good at chemistry |
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Original language | Japanese |
Pages (from-to) | 523-524 |
Number of pages | 2 |
Journal | 日本科学教育学会年会論文集 |
Volume | 47 |
Issue number | 0 |
DOIs | |
State | Published - 2023 |
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