Abstract
本研究では,富山大学人間発達科学部附属幼稚園で実施したこどもまつりについて,保育内容の領域(人間関係)の観点から,その教育効果を検討した。具体的には,年長児を対象として,劇遊びを作り上げる過程の行動観察・保育者による社会的スキル尺度の評定・保護者を通した幼児への聞き取り調査・指導担当教員への聞き取り調査という4種類のデータを用いて教育的効果を検討した。4つのデータを総合すると,領域(人間関係)の内容(6)(7)(8)を意識した援助を行い,主体的に劇を作り上げることが,人間関係能力の発達を促し,人間関係のねらい(1)(2)の達成に寄与していることが明らかになった。
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 171-179 |
Number of pages | 9 |
Journal | 教育実践研究 : 富山大学人間発達科学研究実践総合センター紀要 |
Volume | 12 |
State | Published - 2017/12/20 |