Abstract
タイ王宮寺院ワットプラケーオの回廊には,ラーマキエン物語をタイ壁画で178室に分けられて描かれている.このタイ壁画が,どのような遠近法で描かれているのか分析を行なう.そのために,床面の格子縞を手がかりに投影方法を分析する.このとき,物語の表現から構成に与えた影響なども考察した.また,この壁画は,1室に1つの話が進むのではなく,日本の絵巻のように異時同図表現や,室の区切りなく絵が続き左右上下で違う話の場合もある.タイ壁画は,日本の絵巻と違い右から左方向に進むこととの違いも考察する.
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 3-8 |
Number of pages | 6 |
Journal | 図学研究 |
Volume | 45 |
Issue number | 2 |
State | Published - 2011/06 |