Project Details
Abstract
GKZ超幾何方程式系はミラー写像の構成に対して大変有効であることが分かっているが、次の点について一般的な定式化が必要である:1)moduli空間(変数の空間)のコンパクト化、2)large complex structure limitと呼ばれる境界点の存在、3)局所解の具体的な構成。この研究では、1)について、二次扇と呼ばれる量が有効に用いられるが、GKZ超幾何微分方程式系の詳しい解析から、Grobner扇と呼ばれる量がより自然な記述を与えることが明らかにされた。特に、発表論文では、Grobner扇に基づいて、large complex structure limitについて、その一般的存在を示し、2)の問題を解決した。
Status | Finished |
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Effective start/end date | 1996/01/01 → 1996/12/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥900,000.00
Keywords
- カラビ・ヤウ多様体
- ミラー対称性
- 多変数微分方程式
- 共形場の理論
- トーリック多様体
- グルブナ基底