Project Details
Outline of Research at the Start
副腎白質ジストロフィー(ALD)はABCD1遺伝子の変異により起こるX連鎖性の遺伝性疾患で、最も重症度が高い大脳型ALDは大脳における炎症を伴う脱髄反応を呈する。しかし、その発症機序は未だ不明で現在有効な治療薬は存在しない。これまでAbcd1欠損CD4陽性T細胞のTh1型反応が野生型に比べ亢進していることを見出している。本研究計画ではAbcd1欠損マウスを使用し、1) ABCD1欠損によるTh1型反応亢進の機序の解明と、2) 脳内に浸潤したABCD1欠損リンパ球の大脳型ALD発症への関与について検証する。本研究は新たな視点から本疾患の分子病態を解析し、大脳型ALDの発症抑制法の開発に繋げる。
Status | Active |
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Effective start/end date | 2025/04/01 → 2028/03/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥6,370,000.00
Keywords
- 副腎白質ジストロフィー
- ABCD1
- ペルオキシソーム
- CD4陽性T細胞
- 25-ハイドロキシコレステロール